文字の海。言葉の星。

▽ しゃかい の ごみ

2016-01-01から1年間の記事一覧

みんな死ね。の話。

みんな死ね。私を傷付ける人はみんな死ね。私が傷付いてきた27倍くらい苦しんで死ね。私がどういう思いで生きてきたと思う。私の心が端から腐敗してその輪郭を作り、壊していくのを、私は嘲るフリをして痛い痛いしてたんだよ。お前らはそれを!それを!!そ…

ポップでキュートな彼女たちの恋愛事情②

「ねぇしーちゃん、あたしの手首切って」目の前にカッターナイフが突き付けられる。河本凪子、もといめろ子はいつものようにニコニコしている。あ、でもこれ違う。目が虚ろだ。いつものめろ子じゃない。私達は恋人だ。最愛の恋人。愛情不足な彼女を私が心の…

生きる理由。の話。

死にたがりの私に誰かが説く。“人は皆いつか死ぬんだよ、そんなに急がなくてもいいじゃない。生きることは尊いことなんだよ。”なんだ、それ。どうして人を殺しちゃいけないんだろうって言ったら、生きることは尊いからだって。どうして死んじゃいけないんだ…

帰り道は夜の匂いがする。寂しいような、優しいような、静かな匂いがする。星の声がぱちぱちひそひそ聞こえてくる。きらきらと冷たい空気が肺を満たす。私はちょっと立ち止まって空を見上げる。この世の全ての疑問に首を傾げてみたりする。その内思考を投げ…

人魚。

あたしは人魚。夜を泳ぐ人魚。星屑が鱗にまとわりついてキラキラするの。呼吸の仕方なんてもう忘れちゃった。必要ないでしょう?あなたと二人っきり、宇宙の片隅にそっと投げ出されて、ねぇずっとキスしていよう。あなたは王子様。火星も木星も金星も、全部あ…

セックス依存症。のはなし。

「ねぇ、私のこと好き?」「うん。」「じゃあセックスしよう。」僕は何も言わない。何も言えない。彼女は相変わらず綺麗で儚くて可愛くて、危うい。「ねえ、セックス。セックスしようよ、ね?」いつからか君はそれに依存し始めたね。僕はまだ口を開かない。石の…