文字の海。言葉の星。

▽ しゃかい の ごみ

夢で死ぬ話。

夢で死んだ。夢の中で死んだ。

それはもう思いっきり死んだ。

他殺なのか自殺なのか分からないけど、ただ死んだ。

死ぬことは心地良かった。

深い底無し沼のような温かい暗闇にずぶずぶと沈んでいくようなかんじ。
母親の胎内へ帰るみたいに思えたそれは私にとってとても心地良くて優しいものだった。

私は死んで初めて、生まれた意味を理解した気がした。

満足だった。全てが満たされていた。
痺れるような幸福感に全身を支配され、私は動けずにただ落ちていった。

夢なのか現実なのか、分からなかった。

今も。