ゾンビガール私。
私が私であるために必要不可欠なものは他人だ。
他人からの評価。
他人からの愛情。
他人からの視線。
第三者から何らかの形で承認されてこそ初めて私は私として形作られるような気がしていた。
そしてそれを失うのが何より恐怖だった。
夜眠ろうとベッドへ入るとひっそりと忍び寄って覆い被さってくる闇よりも怖かった。
私はゾンビみたいだ。
生きてるのか死んでるのか。
体裁ばかり気にしてわざわざ他人におどけて見せて笑わせてやる。
楽しくもなんともないのにへらへらと笑い顔ばかり見せて、もうその表情しか知らないみたいに、死後硬直したみたいにそんな顔ばかりしていた。
心が硬く尖っていく。
空や花や鳥や星なんかに胸を踊らせていた私は私が殺したんだ。
少しずつ首を締めて殺してきたんだ。
承認欲求の赴くままにひたすら他人の感情を貪る。
私はゾンビみたいだ。